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ジョナサン・フランゼンのベッドタイムストーリー

スティーヴン「随分と夜も更けました。それでは全米図書賞受賞作家のジョナサン・フランゼンから寝る前のお伽話を聴きましょう。ジョナサン、読んでいただけますか?」

ジョナサン・フランゼン「喜んで」

スティーヴン「素晴らしい。僕と熊は準備いいです」

awfully:ものすごく。

national book award:全米図書賞、アメリカで最もメジャーな文学賞。

bedtime story:子供を寝かしつけるためのお伽話。

ジョナサン・フランゼン「リトル・レッド・リーディングフード(*赤ずきん=リトル・レッド・ライディングフードのパロディ)。昔々あるところに リトル・レッド・リーディングフードという女の子がいて、おばあちゃんが地元でやっている個人書店が大好きでした。ある日彼女が料理の本を買いにお店へ行くと、カウンターの後ろに大きな狼がいました。恐ろしい狼です」

terrible:怖い、恐ろしい。

狼はおばあちゃんのグラニーグラスを掛けて、おばあちゃんのオークランド・レイダーズの帽子をかぶっていました。

「まあ、おばあちゃん」 リトル・レッド・リーディングフードは言いました。「おばあちゃんの目はなんて大きいんでしょう!」

「お前にピッタリの広告を選ぶために、お前の消費傾向をよく見るのにこの方が良いのさ」と、狼は言いました。

「それにしてもなんて大きな耳!」

「商品についてのお前の考えをよく聞くためさ」

「なんて大きな手!」

「お前に送料無料の当日お急ぎ便で発送するためさ」

「まあなんて大きな歯!」

「小売業者を一人残らず喰うためさ」と、狼は歯を剥き出しにして唸りました。「そうすれば次は消費者も全て喰らって、株主が儲けることが出来るんだよ!」

The wolf was wearing the grandmother’s granny glasses and her Oakland Raiders cap.
“Why, grandmother,” said Little Red Reading Hood, “What big eyes you have!”
“The better to see your consumer preferences and target you with advertising,” the wolf said.
“But grandmother,” said Little Reading Hood,”What big ears you have!”
“The better to hear your opinions about the products I sell,” the wolf said.
“But grand mother,” the girl said, “what big hands you have!”
”The better to give you free overnight shipping,” the wolf said.
“Oh, but, what big teeth you have,” said Little Reading Hood.
“The better to gobble up every retailer in the world,” the wolf snarled, ”because then I can gobble up every consumer, too, and finally earn a profit for my shareholders!”

granny glasses:グラニーグラス、金属製で軽くて丸いフレームの婦人用眼鏡、ジョン・レノンの有名な眼鏡など。

(all) the better to:~するのに都合が良い(allが省略されている)。

gobble:~を食い尽くす。

snarl:(犬などが)歯を剥いて唸る。

狼はカウンターを飛び越えてリトル・レッド・リーディングフードをひと呑みに。腹一杯でまどろんでいるところへ、多角的な専売で地元の小売店を一掃し、税金の安い州に低賃金の配送センターを作った件を捜査にやって来た米司法省が、狼のお腹をハサミで切り裂いたので、リトル・レッド・リーディングフードと最愛のおばあちゃんとおばあちゃんのお店の従業員、それから数百万の小売業者と消費者が全部転がり出てきて、その後ずっとみんな幸せに暮らしましたとさ。

United States Department of Justice:合衆国司法省。
tax-friendly:税金の安い。

スティーヴン「わーお、ジョナサン、ありがとう。怖いお話だった。ひとつだけ聞いてもいい?狼は何かのメタファーなの?」

フランゼン「おそらくね」

スティーヴン「ザッポス?狼は絶滅危惧種なので傷つけるのは違法ですよ、ジョナサン・フランゼン」

ちょっとハサミで切っただけだし、後で縫い合わせたんだよ、無害なお話だ、とフランゼン。縫い合わせたなんて話に出てこなかった、狼を切り裂いたらあなたは逮捕されるよ、とコルベア。やったのは僕じゃなくて司法省だという。政府がやったんだったらいいのか、といじめるコルベア。

フランゼンの新刊『ピュリティ』をアマゾン・プライムの箱から取り出して紹介。

Zappos:ザッポス、靴(と服)のオンライン小売。

endangered:絶滅の危機にある。

Jonathan Franzen’s Bedtime Stories

Jonathan Franzen’s Bedtime Stories Oct 28, 2015 The Late Show with Stephen Colbert

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